護念山心光寺は、指ヶ谷町一〇五番地にある。 住職は清水龍造氏、古風なる赤門の寺院、入口に幡念山、浄雲院心光寺の石碑が立つ、此寺は石本男爵家の菩提所にて、同家代々の墓がある。 只、前陸相石本中将の墓のみは谷中共同墓地にあるとの事である。
指ヶ谷町三十三番地蓮華寺末寺。
指ヶ谷町三十八番地、蓮華寺末寺、此の両院共に区割整理の際、合併して仙行と改称し、池袋に移転した。
指ヶ谷町三十一番地、蓮華寺末寺。 もと蓮華寺境中入口右側にありしが、区割整理の際蓮華寺の寺域改正せられ、今は電車道を挟んで蓮華寺と相対する訳になって居る門を入って左り手に浄行菩薩の石像がある。 身体に痛む処ある時、此の石像を撫でゝ祈る処あれば平癒すると云ふ。 右手に三業諸霊塔あり。 大正十一年壬戍八月二十二日建、表面の文字は鱗原天涯氏書、裏面の碑文は秋本平十郎氏書、白山組合員百七十余名寄進の物を記し、発超人秋本鉄五郎、須黒徳太郎、平沢春吉、池田貞逸、糸居銀一郎、鈴木喜太郎、高野季晴、鈴木秀、三枝鶴吉、石原徳太郎、初見嘉四郎、高橋準司、秋本平十郎、斉藤奇一の連名を列ね、例年六月二十二を以て此の霊塔供養日とする由を刻してある。 尚、除疫祖神、宝前献燈、宗祖降誕七百年記念碑が建てゝある。