『白山ぶし』

  1. 白山繁昌記
  2. 余録
  3. 『白山ぶし』

………野口雨情氏作詞……… 情熱詩人野口雨情氏は、 白山三業の為め左記の作詞を寄せたが、 作曲は藤井清水氏のものしたものである。 □ ◇二人たのしく(サツコラサノサ) 世間をはれて(ドチが無理) わたしや愛の巣 つくりたい 『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ) ×××× ◇末を思へば(サツコラサノサ) 出ますよ愚痴も(ドチが無理) わたしや小鳥よ気が弱い 『意気ぢや白山忘れちやいやヨ』 (サツコラサ) ×××× ◇うれしがらせて(サツコラサノサ) 気儘をさせて (ドチが無理) わたしやかうなりや 捨小舟 『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ) ×××× ◇咲いたからには(サツコラサノサ) 八重山吹よ(ドチが無理) わたしやひとりぢや 身が持てぬ 『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ) ×××× ◇よせばよいのに(サツコラサノサ) ちよつかい出して(ドチが無理) わたしや浮名の種をまく 『意気じや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ) ×××× ◇迷はせられて(サツコラサノサ) 迷ふたからは(ドチが無理) わたしや今更 切れらりよか 『意気ぢや白山忘れちやいやヨ』 (サツコラサ) ×××× ◇偶に逢ふのに(サツコラサノサ) この大雨ぢや(ドチが無理) わたしやこのまま 帰さりよか 『意気ぢや白山 忘れちやいやよ』 (サツコラサ) ×××× ◇わけも聞かずに(サツコラサノサ) 悋気はおよし(ドチが無理) わたしやだまって をられよか 『意気ぢや白山 忘れちやいやヨ』 (サツコラサ)